ちがいをこえて
こんにちは。心理カウンセラーのセリーナ萌です。
イギリスと日本のハーフとして日本で育ちました。
私は当時まだハーフが珍しかった田舎で育ち、おとなしい子ども時代を過ごしました。
学校も居心地が悪く、そのままの自分では受け入れてもらえないかもしれない不安をいつも抱えていました。
みんな同じが好まれる学校生活の中では、人と違っていてはいけない、個性を出したり、
間違ったことをしてはいけないと思っていました。
顔や名前が人と違うことで、外国人扱いをされたり、逆に日本人らしさを求められたりする中で、
人の期待に答えようとしたり、人の反応に合わせるようになりました。
そのうちに自分の本当の性格や考え方、感情までも分からなくなり
「何がしたいか」よりも「どう振る舞うのが正解なのか」と、考えることが当たり前になっていました。
そして「自分らしさ」とは何かが分からなくなりました。
そんな中で、20歳の時にした海外留学と、その後受けたカウンセリングをきっかけに、人から無条件でありのままを受け入れてもらえる経験をし、自分らしく生きることの幸せを知りました。
自分ではない誰かにならなくても、そのままでも愛してもらえるんだということに、長い時間をかけてようやく気がつくことができました。その結果、自分自身が大きく変わることができました。
その後、自分らしくいられないと感じている人々の持つ寂しさや、誰にも言えない想いと向き合いたいと思い、本格的に心理学の勉強を始め、カウンセリングの訓練を経て、心理カウンセラーとして独立しました。
今では、自分自身が感じてきた寂しさや疎外感、子どもの時の辛い経験はすべて、今の自分になるため、今感じている幸せに気づくために起こった出来事だったんだと思っています。今はその経験を生かして、同じような気持ちを持っている人たちに、自分らしく生きていいんだよ、そのままでいいんだよ、幸せになれるから大丈夫だよと伝えたいという想いをもって活動を続けています。
私の願いは、子どもたちも大人も、自分を認め、本来の自分らしさを取り戻し「生きやすく」なること。
そのためにも自分自身が、その気持ちを受け止め、共有できる存在でありたいと思っています。
そして、多様性を認める優しい社会の一部になれたらと願っています。
すべての人が居心地の良い場所を見つけ、自分らしくいられる毎日が、やってきますように。